架空アニメ作品「魔法使いのオズ」とは
舞台は伊豆大島によく似た島にある、架空の実験都市。
現在より少し進んだ未来(2040〜50年頃)、シンギュラリティが本当に起こったのか起こるのか、という時代。
物語はある年の9月、主人公が帰宅途中の道ばたでオズという女の子に出会うところから始まります。
主人公は実験都市で暮らす、16歳の高校生です。
彼は幼い頃から目も耳も不自由なのですが、進んだ科学技術の補助の元、一人暮らしをして、学校にも一人で通っています。
障害を持つこと以外は他の人と変わりのない、いわゆる普通の高校生です。
学校は実験都市の中にある普通高校ですが、様々な実験を行なっている研究機関でもあり『障害を持つ生徒でもセンシングやAIなど、高度な科学技術による補助があれば健常者の生徒と変わらずに過ごせるのではないか?』という実証実験が行われています。
オズは同じ高校の同級生でマッドエンジニア。
とても優れた技能を持っているのですが、行き過ぎたあまり疎まれ「魔法使い」と呼ばれ、周りから少し距離を置かれています。
自分の見た目には無頓着、しかし特定の事柄や物事に対して強いこだわりがある性格です。周りとの関係から承認欲求が少し強く、かつ自己肯定感も強い。
そんなオズは「自分の能力が有効であることを周りに認めさせる」という目的のために主人公に働きかけますが、物語の当初、主人公はそのことを知りません。
オズと主人公が「技術を使ってどう人間としてコミュニケーションを取っていくか、どのように技術というものを考えるか」を軸に、物語は進んでいきます。